文系の分野で勉強や研究を重ねてきた学生は、その一方でこれまでに触れた事の無い新しい分野に興味を持っています。あえてこれまで関わってこなかった業界に目を向けてみれば、そこに新しい魅力が発見できる可能性があります。
プログラマーもまた、文系の学生にとっては未知の仕事となるでしょう。初めてプログラミングについて触れてみると、その難解さに拒否反応を示すかもしれません。しかし、少しずつプログラミング技術を習得していくうちに、プログラムがどのような構造をもっているかや、活用の方法について詳しく知ることができます。

まだプログラミングに慣れていない間は、そのコードは拙くて問題も多いです。しかし、初めて組んだプログラムがうまく動いた瞬間の喜びは、大きな魅力です。その喜びを感じることができるプログラマーの仕事に、理系以外の分野からの参加もできます。理系で勉強を続けていた学生と比較すると、知識や能力の面で不利な部分はあります。しかし、プログラミングの仕事では、その先に文系の知識や経験が何らかの形で役に立つこともあり、必ずしもハンデであるとは限りません。プログラミングのこうした魅力を多くの学生にも多く知ってもらう機会を増やすことで、ソフトウェア開発の人材の獲得に貢献できます。魅力があるのにもかかわらず、表面的な難しさから知らずにいるのは機会を逃すことでもあり、魅力があることを知ってもらう価値はあります。